Blender Cycles render engineがApache 2ライセンスへ

Blenderは立ち止まらないなぁ。と強く感じたNewsである。
最新のCycles engineがApache License version 2.0になった。

これによって、このengineをほぼ自由に使えて、ソース公開する必要もない。開発者としては思い切った行動に出たが、ボクは正しい方向性だと思う。

印象に残ったTONのメッセージをリンク元から引用すると...

I see it this way: there’s the fully open domain (GPL) and the closed domain (proprietary sw). The open domain needs to be protected well, which is what GPL provides. Projects working with BSD/MIT/Apache just allow to work for both domains. That’s all. It’s part of the software ecology now, providing positive dynamics for the software industry to move forward.

Generalizing – permissive licensing works good for libraries, strict licensing works good for end-user software.

背景には他には負けないという自信や、プロジェクトに緊張感を保ち、実力主義を維持する狙いもあると思う。Software業界も独占という目先の利益だけで食うのではなく、競い合って良い製品を作る時代へと移行しつつあると思う。このような時勢から、ソフトウェア製作者はPermissive moduleを統一して、独創的なデザインや使いやすさで、ひとつの製品に仕上げる能力が必要な時代になりつつあると考えている。
そして、誰もがかんがることだろうけど。ゲームもいずれオープンソースが当たり前になる時代が来るなと思った。理由をわかりやすく書くとBethesda Softworksの競争相手がsykrimなどのModを超えるコミニティが欲しいと思ったら(e.g.Modの出来栄えは製品並になっている)、自然とそうなるだろう。Creation Kitやユーザーの解析からでは最終的にはProperietaryの壁に苦しめられ、ユーザーも飽きやすく、改良範囲も狭くなるからである。(そんな環境でもmodコミニティのパワーは凄いけど)
考えてみて欲しい1000万本以上売れる楽しいゲームで開発キットも自由に使え、しかもオープンソースだったら、MODやForkがどこまですごくなるのか? そこに新たな状況が見えてくると思う。誰もが鉛筆をもてば絵書けるように(上手い下手は問題としない)、ゲームも誰もが作れる世の中になるだろう。ただ「面白い」ゲームを作れるものだけが活躍する場になるし、それは自然なことだ。

コメント

このブログの人気の投稿

日本でコンピュータサイエンスを学ぶ難しさ

How to preview nif file on the ubuntu.