日本の音楽理論はカオスでガラパゴス化のひとつ

ボクの専門分野でもないし、単に音楽を愉しんでいる者で、おせっかいな意見だが(だから思い切ったこともかけるw)。。。

 日本人で音楽(たぶん数学も)を勉強するのは、気軽に音楽を楽しみたい人にとって、英語圏の人と比べ「初心者には壁が厚すぎる」と思う。 もう、各言語が入り乱れて、混乱の極地だからだ。子供の頃から音楽系の塾に通っているか、天才、秀才タイプでないとつらいと思う。

 例えば英語がある程度ヒアリングができればYoutubeでLypurさん(カナダ)のLEARN FREE MUSIC THEORYで音楽理論を学ぶと実感できると思うが、比較的楽にスーッと頭に音楽理論が入ってくる(*)。

 それに比べて日本語や英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語(+現代の略語も)が整理もされていなく入っている日本での音楽理論は、少なくない人々(特に子どもたち)を音楽から遠ざけている、カオスでガラパゴス化な世界だと感じてしまう。 試しにわかりやすいと評価が高い、聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~をLypurさんの後でCDを聞いてみるといい。はじめの30分聞くだけで、もういい加減にしてくれとウンザリする人も多いと思う。

 日本の音大受験や音楽の教育者、プロの現場に必要かもしれないが、音楽を作ったり、演奏して楽しみたい人(こちらのほうが多いと思う*2)にとっては入門時から邪魔が多いのである。評判が良い上の本でこうなのだから。お先は明るくない日本の音楽理論と思う。しかも、近年中心的になってきたDAWは、ほぼ英語圏用に作られているものばがりで、日本語は役に立たない知識が多いのだ。そろそろ整理する音楽関係者が出てきてもよいのではないか?

趣味で読んでいる音楽系本の一部

(*)LEARN FREE MUSIC THEORY
ここには英語の壁と、1900年以降の音楽(e.g.コード理論やスウィングなど)についてはあまり語られていない欠点あり。 だがFather Charles goes down and end battleなど好きだ。
(*2)音楽を作ったり、演奏して楽しみたい人
Youtubeなどの無料音楽教育や、DAWの発展により増加傾向か  e.g. YoutubeにはMalukahさんのレコーディングなどが多くある。

PS.1
ボクが読んだ本の中では、秋山公良さんの「よくわかる」作曲と音楽理論の本は読みやすく好きな著者で再読回数も多い。だが、それでも日本語での辛さがあると思う。

PS.2
日本の悪口を書いているが、数学(物理)の世界ではメートル・グラム法を採用してくれた方には感謝している。尺貫法やUSのポンドヤードなんて使っていたら、思考する時間がとられ工業製品の精度は落ちていただろう。過去、NASA Mars Climate Orbiter missionはこの単位を扱うバグで衛星を失ったと言われている。 基礎部分のわかりやすさがどれだけ重要かこの例でもわかるだろう。

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